CakePHP 2.0.3 が焼きあがりました(訳)

このCakePHPの新しいバージョンは2.0ブランチへの安定性の向上と、PHPUnit 3.6の完全な互換性、PHP5.4のサポートをもたらします。

CakePHPコアチームは迅速にCakePHP2.0.3*1が利用可能になったことを誇りに思います。前のリリースからPHPの世界に多くのことが起き、この新バージョンにはPHPフレームワークの進化し続ける世界に適応するために必要なすべての変更が組み込まれています。
大きな変更があったうちの一つは、PHPUnit 3.6が安定版になりPEARインストーラを通したデフォルトのバージョンとなったことです。この変更は多くの開発者にとって驚きとなりました。PHPUnitの主要な変更により開発者はCakePHPの組み込みテストスイートを実行するのが難しくなりました。PHPUnitの3.5と3.6の両方のバージョンで問題が起きないように2.0.3が確実に実行できるように必要な変更を加えました。
全ての出力がPHPUnitに吸収されWEBテストページやCLIテストのどちらでも表示されないということが多くの人が単体テストを書く時に気づくであろう大きな違いとなります。このやっかいごとを乗り越えるには、CLIインターフェースを使っているときに--debug修飾子を使ってください。
2番目の良いニュースはPHP5.4-rc1が利用可能になったことです。このPHPバージョンに対する私たちのフレームワークをテストするのに時間をかけ、自動テストを実行中に発見された多くの細かい警告(notice)や問題を修正しました。もしあなたが早くも5.4に飛びついているとすると、CakePHPがその中でスムーズに実行できるフレームワークの一つと考えることもできるでしょう。
2.0.3では合計で、66のコミットがあり、32の問題が解決されました。変更ログページ*2で完全な変更のリストを見ることができますが、以下は2.0.3でされた変更の簡単な要約となります:

  • PHP5.4でのスムーズな実行
  • RESTを用いたコントローラのテスト
  • DboSource::insertMulti()で真偽値の正しい操作
  • PHPUnit 3.6の完全な互換性
  • いくつかのコマンドラインのbakeユーティリティの小さな問題の修正
  • レスポンスの本文の前に送られるバッファ出力がある時のContent-Lengthの計算の修正
  • UpgradeShellでの種々の向上
  • DboSource::lastAffected()が正しい整数を返すようになった

CakePHPへの増え続ける関心に感謝します。コードとドキュメント両方に多くのプルリクエストを受け取り、この新バージョンを作成している話題全てに興奮を覚えました。あなた方全ての貢献がなかったら、CakePHPはなかったことでしょう。

後書き

Bakeryのリリースノートの訳です
http://bakery.cakephp.org/articles/lorenzo/2011/11/14/cakephp_2_0_3_out_of_the_oven
私的にですが、2.0.2まではPHPUnit3.6のサポートが無く、Jenkins(旧Hadson)がうまく動かせないなどして困っていたのでこの迅速なサポートは非常に有難いところです。
ドキュメントのほうでも、ロシア語が追加され、また多くのコミットがあり活気だっています。
勢いに衰えが見えないところが素晴らしいですね。
新しいマニュアルを翻訳するのは、元(cookbookのCakePHP <= 1.3)からコピーする部分も多く非常に簡単なので、是非参加してみてください。

#あと、TransitionComponentをforkした人はさっさとpull requestを(